2010/09/06

ウォークマンの省電力設計と工夫素晴らしい!

テレビのニュースで,携帯音楽プレイヤーの国内シェアでソニーがアップルを抜いて再度TOPにたったと報道されていました。国外ではまだまだのようですが,なぜ挽回が可能になったのかそのウォークマン(NW-E042)を5000円ほどで購入して納得しました。この機械こんなに安いのに,細部までつくりこまれています。実に使いやすくしかも標準のヘッドフォンなのに音質がやたらにいい。そしてきわめつけがUSBメモリーのようにノートPCに1時間もさしておけばフル充電になり,条件がよければ30時間使い続けられるというのです。ただただびっくり,3分充電すれば1時間はもつという書き込みを他の方のサイトでみました。よほどの省電力設計がなされているとしか考えられません。

これは私の予想でしかありませんが,おそらくこのウォークマンのためにバッテリーが開発されているように思います。あまりにも見事です。音楽プレイヤーを構成している電子回路もとことんカスタムチップ化して,消費電力をとことん押さえ込んだ上に,ソフトウェア的な省電力化も徹底して行っているんでしょうね。

ただの音楽プレイヤーなのですけど,昔これだけのことをするのにカセットをいくつも持ち歩き,しかも音は悪かったことを思い出し,今の若者のみなさんには信じられないだろうけど,アナログ時代のあのウォークマンでさえ感動したのに,技術革新のすばらしさに感動の連続でした。

このイヤフォンの工夫もすごい,インナータイプのイヤホンなのかとおもいきやそうではなくて,口径の大きなドライバーユニット(スピーカーです)の一部をインナーのように耳に導いています。これまで口径の小さなもので全域の音を再生しようと無理をしてきたものをゆとりをもって音質よくクリアする工夫とのことでした。試しに,2年前に買った同じくソニー製のインナータイプのイヤフォンと比べるとその差は歴然,こちらの方がはるかに安価なはずなのに,音のゆとりが全く別ものです。自分が子どもの頃に初代ウォークマンが開放型のヘッドフォンが実用化と同時期にデビューしたのを思い出しました。音を聞くための工夫は留まることを知りませんね。

何度もiPodを買おうと思って買わずに,結局かわないことになりそうです。アップルの機械にはデザイナーの強い意志を感じますけど,ソニーの製品にはエンジニア魂を感じます。

ウォークマンの歴史をまとめてみるだけでもかなりおもしろい現代技術史ができるんじゃないかな~と思いはじめています。おそらくそこにはいくつもの特許がからんでいるでしょう。その歴史はおそらく子ども達にとっても身近です。携帯でも同じことはできるでしょうけど,あまりにも多機能なので,携帯音楽プレイヤーというくくりでまとめてみるのも悪くないように感じています。どうでしょう私の提案。