2011/07/31

一気に繭の数が増えました。




こちらが,今日の朝のマンションまぶしの様子です。まだまだ空きがあるという感じですが


今夜になって,繭の数が圧倒的に増えました。しかし,この数日気温が上がらず糸を吐く量も,これまでの蚕さん達と比べると今ひとつのように思います。私自身は暑いのは苦手ですが,もう少し気温が上がってもいいかもと思う今日この頃です。蚕さんが繭をつくるためには,25度が必要と読みました。今日は箱にふたをして暖めて寝ることにします。

2011/07/29

マンションまぶし 新規入居歓迎キャンペーン


今日も朝6匹ほどが,箱の隅で糸をはきだしはじめたようだったので,割り箸でつまんで,マンションまぶしに入居です。入れてあげた箱ではなかなか繭をつくりはじめず,2~3の枠を確認しながら繭をつくりはじめます。中には,箱の外につくりはじめるやつもいて,仕方ないので割り箸でつまんで,強制入居させています。


そして,これが,今日の夜の状態です。箱の隅で糸をはきはじめた12匹がさらに入居開始,本当にマンションという感じになってきました。これだけ多いといろんなトラブルがあって,2匹で1つの繭をつくりはじめてしまう蚕もいたりします。仕方ないので1匹を引き出し・・・別の枠にうつしました。後から思いましたが,大きい繭になってもらうのもおもしろかったのかもしれません。



かなり大きくなって5齢も後期ではないかと・・・


おそらく5齢も後期,ここ数日人工資料を食べる量が一気に減っています。これは,繭をつくる兆しかもしれません。いくつか気付きが他にもあります。繭を作る直前の糞がいろが違います。蚕によってはいつもは黒い糞が,白っぽくなったり,みどりっぽくなります。糸をはきはじめるサインでしょうか。

2011/07/28

繭が3つになりました


繭が3つになりました。まぶし速攻でつくって本当によかった。マンション型にしてみたのですが,高いところに繭をつくる習性があり,その習性を利用した回転まぶしなるものが養蚕では当たり前に使われていたようです。蚕が上に登ると上が重たくなって勝手に回転して蚕が均等にまぶしに入る仕掛けです。私にはそんな余裕はなかったので,紙で仕切っただけです。

箱の隅にいって糸を吐き始めるタイミングを見ておかないと,糸を吐きすぎてしまわないかと心配です。しっかりと繭をつくっていただくためには,面倒をきちんとみないといけませんね。



毎日のように繭をつくってくれるので,蚕を気持ち悪いといいながら見ていたうちの子ども達もじっと観察してくれるようになりました。繭をつくっている最初のうちは,中で蚕さんが頑張って糸を吐いている様子が透けて見えます。なかなかおもしろい教材です。

一晩かけて繭になる


ついに最初の繭ができました。そして実はもう一匹糸をはきはじめた蚕さんがいて,昨日まぶしにうつしておいたら,今朝にはこちらも繭になっていました。2個繭ができたことになります。あと30匹分全て繭をつくることができるといいな~。

あれだけたくさんの餌を食べていた蚕がいきなり何も食べなくなって,糸をはきはじめる姿をみて実際に飼うと生物という実感があります。確かに知識としては知っていましたが,繭ができるまでにこれだけの手間がかかって,蚕は10000倍の成長を成し遂げてようやく繭にたどりつきます。

2011/07/26

30分でまぶしをつくる


解説書をばっと読んで,サクサク作ったので加工精度はいい加減ですが,この程度でもよいのではと思えたので,ボール紙の箱を分解したボール紙を使ってまぶしをつくりました。これを箱の中にたてかけて,あとは糸をはきはじめた蚕さんを次々にうつしていくというわけです。



一匹目の蚕さんは,なぜか最初にいれてあげた場所をよしとせず。斜め上まで上がって繭をつくりはじめました。2日もすれば繭になるのだそうです。楽しみになってきました。でもこれだけ生育に差が出ると同じ品質の繭を生産するのは大変だなと思います。ここから先は技が必要な領域ですね。


当然だけど,絹ですねこれは


一匹の蚕さんが箱のすみに無駄にはき出してしまった糸をよりあわせてみました。いや~当然ですがきれいな糸です。これが絹糸なんですね。均一の太さにするには技術が必要なのだとか,とりあえず真綿から糸を紡ぐ感覚をちょっとだけ体験しました。

ついに繭をつくりはじめる


今日は帰って蚕さんたちを観察しようとしてびっくり,まだまだと思っていた繭をつくろうとしはじめる蚕さんが出始めました。これはいかんということで,すぐに「まぶし」の作成に着手,まぶしというのが蚕が繭をつくる部屋の名前のよう,養蚕業では,回転まぶしなどが使われていていろいろ工夫されていることも知りました。ともかくも部屋を作らないと。

2011/07/23

4齢から5齢へ,抜け殻も大きい!


1齢や2齢の脱皮の時には見えなかった抜け殻がはっきり見えます。ちょっと1日分を集めて撮影してみました。どれも1~2cmの大きさはあるかな。割り箸などで拾ってあげて,蚕さんが快適に過ごせるように世話をします。

2011/07/21

蚕の目は何処にある?


ついにここまで大きくなりました。とはいっても昨日の写真とは蚕さんへの近づき方が違いますが・・・。しかしいずれにしても蚕さんが日に日に巨大化しているのは事実,もうびっくりです。

蚕の目ってどこか知っていますか。これはアゲハ蝶の幼虫などもそうなのですが,まるで目のように見える斑点(眼状紋)があります。大きな目の偽物があることが天敵から身を守るために必要な時代があったということでしょうか?諸説ありますが,口のまわりに小さな点が・・・それが本当の目です。

2011/07/20

巨大化のスピード劇的に早まる


人工飼料の直径は,約5cmほどです。蚕さんの大きさがわかりますね。網も大きなものに変更です。気になるのは蚕さんの大きさが個体によってかなり違うこと,このままいくと繭をつくる時期にずれが大きくなってしまわないか心配になってきました。この大きさは4齢か?・・・一気に食べる量と糞の量が飛躍的に増えました。もう人工飼料は直径のままあげています。解説書によると大きな魚肉ソーセージのようなパッケージの人工飼料は,4齢と5齢で9割ほどを消費するようです。

この育ち方を見ると納得です。おそらくすでに卵から比べて千倍以上になっています。めざせ一万倍!

2011/07/19

3齢 or 4齢 それが問題だ・・・


蚕さん達はどんどん大きくなり,3齢なのかそれとも4齢なのか,よくわかりません。やはり眠の状態と脱皮した後の殻が人工飼料の上では見にくいのでしょうか? しかしまあ,蚕さんは毎朝毎晩箱をチェンジしながら網の上で大きくなり,ついにこの網では限界の大きさになりました。

2011/07/18

蚕さん順調に大きくなっています。


蚕さん達は,今日もまた一段と大きくなりました。よく食べよく糞をします。この数日掃除の大変さがだいぶちがってきました。糞の処分に悩んでいたのですが,よくよく考えてみれば,庭にまいて肥料にすればよいことに気付き,すぐに実行です。

2011/07/17

引っ越したのは,こんな段ボール


引っ越したのは,こんな段ボールです。よくamazonで買い物をした時に梱包に使われているような段ボールです。網を使うことで,餌の入れ替えを行うようです。しかし,やってみると,一部の鈍い蚕さん達が,新しい餌ののった網側に移動してくれません。困ったので,近くに竹串をおき,乗り移ったところで引き上げ,最後の何匹かは手作業で移動させました。

2011/07/16

蚕の引っ越し!


蚕の引っ越しに取り組みました。シャーレではいっぱいっぱいの蚕さんたちを見かねて移動です。脱皮なんですが,人工飼料で育てているせいか,よくわかりません。でもこれだけの大きさになっているなら普通に考えて3齢だと思います。よくわからないことばかりです。

シャーレに入っていた頃にはあんまり気にならなかった糞の量が,圧倒的に増えてきました。毎日,いや毎朝,毎晩変えてあげるぐらいの頻度で世話が必要です。今数えると30匹の蚕さんがいます。みんな大きな繭をつくるんだよ。

2011/07/14

2齢の蚕ついに眠に入る


自宅に帰ってみると蚕さん達はさらに巨大化,しかも明らかに白くなった。確実に朝より大きい。しかも小さい個体はせわしく動いているのに,全くといっていいほど動きません。ようやくわかりました。これが眠というやつです。脱皮をする直前にしばらく動かなくなるのです。1齢から2齢になる時の脱皮は,あまりにも小さくて私には見えませんでした。今度ははっきりと観察できそうです。

3齢になると,いよいよシャーレから飼育箱にお引っ越しになります。今日は準備を整えて,明日か明後日の脱皮を待ちたいと思います。

2011/07/13

蚕さんシャーレでは限界か?


蚕さんはだいぶ大きくなりました。2齢としては大きい方でしょう。ただ,まだまだ小さい個体があって,その差が出てしまうのは,私の飼育方法に問題があるのだと思います。初めてなので仕方ないとは思いますが,工業製品のようにはいかないのが,生物育成なんですね。

2011/07/11

だいぶ虫らしい大きさになりました。


どんどん大きくなる2齢の蚕たち! まだまだ爪の先程度の大きさですが大きくなりました。よ~くみていると顔つきもわかります。モスラのようです。(^^)/

さて,ここで困ったのが人工飼料からなかなか離れない蚕さん達,新しい人工飼料を入れても,古い表面がもう食い尽くされた人工飼料にいつまでも居座る蚕さんがいらっしゃいます。このままではシャーレが飼料でいっぱいになっていまうので,仕方なく古い飼料から蚕さんを地道に竹串に移ってもらいながら移動させました。

やってみてわかりました。飼料はだいぶくいつくされています。見ているだけではわからないんですねこれが・・・。表面がすかすかで,蚕の足のねばねば成分がからみついて,とりにくくやりにくかったです。しかし無事蚕さんの移動も完了,新しい飼料の上でどんどん食べています。

2011/07/10

こんなに成長が早いのにびっくり!

どんどん大きくなる蚕さん達,卵から考えると信じられないぐらい大きくなりました。それでもまだ指先サイズですが,色が明らかに黒くないということは,いつの間にか2齢になっているみたいです。はじめてだとわからないことばかりです。

ここから先は,どんどん大きくなるようです。特にここのところ気温も高めですから,代謝も盛んになって成長も早いのかもしれません。時期によっては,保温が必要とのことですが,今年の夏は暑さ対策が必要になりそうです。

大学のサークルの先輩からFACEBOOKで,桑の葉で飼育した場合の問題点も教えていただきました。手軽に確実にという点では,1回目は,人工飼料で通した方がよいのかもしれません。

うちのやつが,隣の公園に桑が植わっていると教えてくれたのですが,毎日そこから葉っぱを取るわけにもいきません。(1枚ぐらいなら・・・だめですよねやっぱり・・・)

脱皮を繰り返すたびに,大きくなっていくようです。この調子で順調に育ってくれるのを期待!


2011/07/09

1齢動き回る



見た目はあまりかわいくないかもいれませんが,人工飼料の上にたくさんの1齢の蚕がいます。孵化(ふか)しなかった卵が1つ①,孵化した後人工飼料を食べてないやつ②が数匹いますが,他の蚕はわずか1日で体がむくむくと大きくなり,人工飼料を与えて丸1日でかなり大きくなりました。解説書によれば,順調に生育した蚕は明日にも眠(みん)とよばれる状態になり,脱皮のための準備に入ります。そして脱皮すると2齢になります。

2011/07/08

蚕が孵化したよ


気づいてみたら,ほとんどの卵が孵化(ふか)していました。小さいです。卵が小さいですから当然ですが,成長して繭を作るためには,1万倍以上になると知ってびっくりです。今は小さなシャーレに収まっていますが,今月末には,とんでもなく大きくなっているのだと思います。

与えた餌,飼育の条件,気温,湿度,栽培でも大事かもしれませんが,養蚕でも同じなのですね。

この状態は1齢と呼ばれるそうで,脱皮を繰り返し5齢になると1万倍になるのだそうです。まさに神秘的。今は本当にいるのかどうかわからないくらい小さいですから。私が購入した蚕は,学校教材としてある教材会社から販売されているものです,この蚕には人工飼料がついてきます。桑の葉をすぐに手に入れられない私にとっては助かります。

2011/07/06

蚕がやって来ました。

蚕がついに我が家にやってきました。来年からの生物育成のために我が家で夏の自由研究の開始です。これまで様々な実践を見てきましたが,地元茨城の結城市というところでは蚕がつくった繭の真綿から糸を紡ぎ,結城紬という超有名な伝統工芸があります。つくば市でも数十年前までは当たり前のように蚕を飼っていたのですが,養蚕で生計を立てている農家はなくなっていまったようです。

蚕は,以前群馬のあの有名な富岡市の近くで技術科教師をされている先生に紹介いただいたことがあります。最初に見た時にはちょっとショックを受けましたが,小学校の頃アゲハの幼虫を指の上にのせて遊んでいたのを思い出し,飼ってみることになりまいた。

蚕の飼育,特に繁殖は,養蚕業にとっては生命線で,養蚕が盛んだった当時は,一般人にはできないものであったと聞きます。蚕に関する書籍を何冊か読みましたが(小学生向けのものがとっても読みやすい。当たり前か),牛や豚を飼育されている方が口蹄疫に厳格に対処されるのと同じく,蚕にも口蹄疫のような蚕特有の病気があり,その病気が蔓延すると,地域の養蚕が壊滅的な打撃を受けてしまうからと知りました。

なにより,蚕という虫が,太古の昔から人に飼われて品種改良され,人の手なしには生きていけない昆虫になっていると知り奥の深さを知りました。まだ卵ですが,動きだすのを楽しみにしています。