蚕がついに我が家にやってきました。来年からの生物育成のために我が家で夏の自由研究の開始です。これまで様々な実践を見てきましたが,地元茨城の結城市というところでは蚕がつくった繭の真綿から糸を紡ぎ,結城紬という超有名な伝統工芸があります。つくば市でも数十年前までは当たり前のように蚕を飼っていたのですが,養蚕で生計を立てている農家はなくなっていまったようです。
蚕は,以前群馬のあの有名な富岡市の近くで技術科教師をされている先生に紹介いただいたことがあります。最初に見た時にはちょっとショックを受けましたが,小学校の頃アゲハの幼虫を指の上にのせて遊んでいたのを思い出し,飼ってみることになりまいた。
蚕の飼育,特に繁殖は,養蚕業にとっては生命線で,養蚕が盛んだった当時は,一般人にはできないものであったと聞きます。蚕に関する書籍を何冊か読みましたが(小学生向けのものがとっても読みやすい。当たり前か),牛や豚を飼育されている方が口蹄疫に厳格に対処されるのと同じく,蚕にも口蹄疫のような蚕特有の病気があり,その病気が蔓延すると,地域の養蚕が壊滅的な打撃を受けてしまうからと知りました。
なにより,蚕という虫が,太古の昔から人に飼われて品種改良され,人の手なしには生きていけない昆虫になっていると知り奥の深さを知りました。まだ卵ですが,動きだすのを楽しみにしています。
2011/07/06
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