2012/09/18



9月はじめからスプラウト(カイワレダイコン)の栽培テストをはじめました。もちろん,本格的な圃場があればよいのでしょうが,本校の在籍生徒数と学校の敷地等を考えると,極めて難しいものがあります。そこで,今年はスプラウトの栽培に挑戦してみることにしました。

スプラウトは生徒が普段生活する場所で栽培が可能であるだけでなく,収穫まで約10日と極めて短時間で収穫までを体験させられるので,栽培条件などを変えながら,様々な方法を試すことができるのがよいところでしょうか。


何冊か,本を読んだりサイト上の情報を読んでみると,栽培の方法にもいろいろなパターンがあります。様々な栽培技術が試されているということでしょうか。本来土の中で発芽する条件をつくってあげる必要があります。今回は,400円で市販されていた専用の栽培容器と,生徒にやらせようと考えている使い捨てのプラ容器+ティッシュペーパーで栽培してみました。

当然最初の4日ぐらいは土の中なので真っ暗にしておく必要があります。段ボールを使いました。
発芽には適度な湿度が必要です。その湿度はティッシュと種子を霧吹きで毎朝毎晩ぬらすという方法をとりました。これも諸説あって,ただ水につけておけみたいな解説もあったりします。さてどれが本当によいのやら。

何しろ栽培テストをはじめたのが,9月9日,21時現在で気温は28度,湿度は72%もありました。20度前後が発芽の条件と種の袋には書かれており,ちょっとまだ早いのかなと思いながら霧吹きで毎朝毎晩水をあげていきました。最初に入れておいたgif動画は,その毎朝毎晩8日分の成長の記録です。


本によっては,食べる数日前に日光にあてて,葉を緑化されるとあり。別の本には,4日間遮光して以後は直接日が当たらないある程度明るい所で育てるのがよいとあります。ちなみに私の部屋の窓にはマンションなので直射日光があたりません。常にあわい間接光で育てました。しかしなかなかいいかんじです。上の写真の右が市販の栽培容器の8日目,真ん中が使い捨てプラスチック容器の同じく8日目,左が使い捨てプラスチック容器の4日目です。

さすがは市販容器,スプラウトの勢いが全く別物でした。栽培条件によってこうも違うのですね。

市販の栽培容器を横からみてみると,きれいに根が伸びています。試しに一本とって長さをみてみると,14cmぐらいの芽と,10cm近くある根になっていました。まだ確認していませんが,使い捨て容器の場合,おそらく根がここまで長くなっていないでしょうね。なにより,根が伸びる場所がありません。栽培容器をいろいろ改造してみるのも面白いかもしれません。


さらに,栽培を続けていくと6日目ぐらいから,市販の栽培容器ではスプラウトが収まりきらなくなって横にのびていきました。仕方がないので,8日目の今日,周囲の芽を切ってサラダにして食してみました。切ったスプラウトを水洗いするだけです。当然ですが,カイワレダイコンの味がします。しかも,市販のものよりしょっぱい,味は栽培条件によってどれくらい左右されるものなのでしょうね。比較してもおもしろかもしれません。


そういえば,カイワレダイコンは,スーパーで売られている時細長い容器に入っていますね。あれってあの容器でそのまま栽培しているのでしょうか? 調べてみると面白そうです。今の予想では,もっと細長い透明な容器で栽培すれば,スプラウトもまっすぐになるのでは?なんて考えています。そう思ったら試行錯誤がいろいろできるのが,このスプラウトのよいところですね。10日間の栽培実習を何回か繰り返して栽培条件の違いを体感させてみたいと思います。

明日からは,学校でも栽培テスト開始予定です。生徒の皆さんに負けないようにしなければ!

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