2012/01/07

Summertime Blues に込められた忌野清志郎の思い

世代が違うと,RCサクセション,忌野清志郎とかいっても通じないのかもしれない。自分が大学1年生の時,世間を騒がせた曲だった。RCサクセションのカバーズ解説(ウィキペディア)

「暑い夏がそこまで来てる,みんなが海へくり出していく,
 人気のない所で泳いだら・・・原子力発電所が建っていた」


「熱い炎が先っちょまで出てる,東海地震もそこまで来てる
 だけどもまだまだ増えていく・・・原子力発電所が建っていく
 さっぱりわかんねえ,誰のため? 」


「それでもテレビは言っている。日本の原発は安全です。
 さっぱりわかんねえ,根拠がねえ」

彼が,CDを売ることを第一に考えていたシンガーだったならば,決してこんな曲はつくっていない。ロックという生き方は,こういうことをいうのだと,今日自分はようやく納得できた。

この正月元旦1月1日の震度4の地震で福島第一原発4号機の燃料プールの水位が下がった事実があるのに,日本の報道機関は大きく取り上げない,多くの人が知らない。セシウムの値が福島周辺で一時高くなったらしいなど,ツイッターを飛び交うどこまで本当だかわからない噂の渦の中に,真実も隠れているように思えてくる。
4号機燃料プールには1300本を越える燃料棒があり,建物が傾き崩壊の危険が指摘されている。海外メディアが取り上げる福島第一原発関連の報道は,現実を忘れかけている私達に警告を発している。
読売のこんな記事をみつけてしまった。福島第一原子力発電所の不測事態シナリオの素描

3月11日は,私達日本人にとって特別な日であったことを忘れてはいけない。それ以前の虚構の日本の繁栄に戻れはしない。たくさんの余計な情報に埋もれて,本当に必要な情報にアクセスできないこの国の人達。自分で判断せず,人の判断に頼る日本人の悪い癖が,判断を鈍らせていないだろうか。判断を先送りし続けたことが,わずか67年前のこの国に破滅をもたらしたことをもう一度深く心に刻みこむべきだ。

一人一人の行動が,一人一人の考えが,この国を動かしていく。そのことを忘れてはいけない。

1 件のコメント:

jkawamata さんのコメント...

以下はラストデイズ平成26年5月2日(金)NHK放映から抜粋

太田光は,TV Bros.1 1999年10月30日号にこう書いた。
「自分が投票してもあるいはしなくても普段の生活に変わりがないとハッキリ言い切れるならば,選挙に行かない我々の態度は正解なのではないだろうか。」
それを読んだ忌野清志郎は,太田を呼び出し伝えた。
「政治に無関心でいいなんて言っていると・・・君の息子なんかが戦争に行っちゃうわけよ。」