住むというより,私が棲む街つくばは,ほとんど全てがこの40年ほどの間に造られた街です。つくば駅ができたのもつい最近わずか6年前のことです。だから,こんな田舎なのにつくば駅は地下駅,まるで都内の地下鉄のように階段を下りてはじめて駅だとわかります。上の写真はそんなつくば駅の真上に昨年,新たにつくられたバスターミナルの昨晩の様子です。
18時頃に撮影したのですが,本当に閑散としています。なぜって,つくばは研究機関が多く,研究職の方が県外から移住して来られることが多いからでしょう。年末のこの時期帰省のために人口が一気に減ります。東京と同じですね。
特徴的なのは中央に見えるH-Ⅱロケット,まさかここから打ち上げするわけではなくて,つくばエキスポセンターという科学教育施設に立てられている実物大模型です。当然本物と同じ大きさなので,かなり大きいものです。ライトアップまでされていて,初めて見る人は,ちょっとビックリするでしょうね。ロケットが目印の街というのも,他にはないでしょう。
自分は本当は,隣の土浦の生まれです。でも土浦のはずれなので,数百メートル歩けばつくば市でした。私の子どもの頃は,つくばの街は,まだまだ未完成で,至る所が工事中だったのを思い出します。都市計画をもとに造られた街なので,最初に4車線の道路が何本もつくられ,至る所に公園が整備されました。そしてその公園を結ぶように遊歩道が整備され,特に中心地区は歩道と車道が橋できちんとわけられています。
写真は,そんな遊歩道の中程にある筑波センター周辺のLED電飾で飾られた街路樹です。後ろに見えるビルには電飾が,まるで雪がふるようにひかえめについたり消えたりしています。このビル,ライトオンという関東圏ではそこそこ有名なアパレル企業の本社です。店舗も併設されていて,年賀状を出すついでに今日はそこで買い物をしてきました。
自分が,育った頃の土浦には,西友やイトウヨーカドウ,丸井,京成など様々なお店がありました。買い物といえば土浦にバスで行くのが当たり前の時代でした。お店の名前や企業の名前が大きく入ったネオンサインの点滅が今でも強く目に焼き付いています。あの感じが自分の昭和のイメージです。
ライトオン本店の雪のような電飾には,企業名さえ入っていません。入り口にいけばライトオンとわかりますけど,夜には遠くからでは何の建物かさえわからないでしょう。それでもあえて過剰な広告を出さないこのスタイルが,今の時代を象徴しているように思います。