繭をとった後のまぶしはなんとも寂しい限り,足場になっていた糸がなんともいえない悲しさを漂わせます。
しかし,まぶしの善し悪しが繭の善し悪しに影響するというのはよく分かりました。一定品質の繭を生産しようとおもったら,この部分の工夫は欠かせませんね。回転まぶしや,稲わらで作ったまぶしなど全国各地には,様々な工夫があることもWebを検索していてわかりました。次回はまぶしの改善に取り組みたいと思います。
同時期に一斉に繭をつくるように飼育するのも必要な技術だと思います。この後糸をいかにして取るかを考えていかねばならないのですが,この部分にもかなりの技術がありそうです。
今回とれた31個の繭ですが,この後乾燥させます。
そう,蚕さん達には,乾燥という名の死が待っています。生物を飼育するということは,いつかこういうことが待っているということです。彼らの命を無駄にせず,使い切ることが蚕さん達への礼儀だと思うことにします。
31個の繭の重さは,約80gでした。一ヶ月飼育しても80gなんだと思うと同時に,繭の重さには当然蛹の重さも入っていますから,絹糸や絹織物をつくるために,どれだけ手間暇がかかっているのかを実感できます。
とりあえず,解説書に書いてあった乾燥の方法を試すことにします。
ネットに入れて,ペットボトルにつるし上から黒いビニールをかぶせ直射日光に当たるところに3日間ほどおきます。内部の温度は,60度~80度になり,蛹が乾燥するということのようです。
繭の重さが,40%~50%にすることで,羽化を防止することになります。子孫を残すためには,羽化して交尾をしなければなりません。しかし,今回は全てを乾燥させることにします。まだ私には世代をつなげるノウハウがありません。
今日から3日間,乾燥させた後,いかにして糸をとるか考えたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿