正直ビックリした。これがプログラムだというのだ。プログラムといえば,英語のような数式のような呪文を長々と書いて,それをコンパイラでコーディングしたり,インタプリタで翻訳しながら実行するというのが私のこれまでの常識だった。ボタンを押したとき,音を鳴らすプログラムが1分とかからずに書けてしまった。
App Inventor は,googleの実験的な取り組みの中で生まれたプログラム言語だ。こうしたグラフィカルなプログラムを書いて,アンドロイド端末上で動かすことができる。大学時代N88-BASICやQuick-BASIC使いだった(歳がばれますね。)私からすると,就職後にVisual-BASICやVBAにさえ四苦八苦していたことを思い,コードのないプログラム言語には驚かされるばかりだ。
開発に使うのはWebアプリ+編集用のJAVAプログラムのみ,同じくJAVAで動くエミュレーターを動かせば,アンドロイド端末がなくとも簡単にプログラムの動作をテストできる。自分はさきほどQRコードを生成して作成したこの超簡単なプログラムを自分の携帯電話(アンドロイド端末)にインストールしてみた。何の問題もなく,他のアプリと同じように動いてしまった。それなりの設定をすれば,これでアプリを公開もでき,Playストアで販売することすら可能だ。
これは誰でもプログラミングできる時代の幕開けかもしれない。
まだBETAであることや,最近になってgoogleからMITメディアラボに移管されたことなどもあって本格的に使うにはまだ問題も多いだろうが,アンドロイド端末で使うような個人的なプログラムはこれで十分だろう。アンドロイド端末がもっているGPSの機能や加速度センサーのの値を読み込ませ記録させることもできるだろうし,ロボットに搭載して写真をとらせることも可能だろう。レゴマインドストームのための専用のコンポーネントも多数用意されている。
★もっと知りたい方は,ぜひこちらを参照されたい。