夏休みに入り,教材研究本格的に開始,今年は立体グリグリのデータをもとにスチロール板を切り抜くグリロボを開発していただき,その製作題材をいろいろと試作しています。グリグリでデータをつくり,そのデータを元にその寸法のものが仕上がるのには感動しました。そしてその正確さを生かして,私が試作したのは,まず平面のコースター2枚~4枚の色違いのスチロール板を組み合わせることを考えました。
これはこれでなかなか面白いのですが,せっかくNCなのだから,立体化したい気持ちが高まり,可能性を探る中で,こんなブロックのような立方体を試作してみました。6枚の板をグリロボでつくり組み合わせてサイコロをつくります。そのサイコロ同士も組み合わせることができるというものです。
どうでしょう。これらの形は全て立体グリグリでデータをつくり,グリロボで加工したものです。本物のCAD/CAM実習をしたのは,大学時代に少しだけですが,こうして設計したデータで加工ができてしまいしかも一定程度の精度が出るという経験は,自分自身ものづくりを考え直させられる経験になりました。何もかも手作りがいいというわけではなくて,必要に応じてこうした方法をとることでコスト削減や設計の効率化がはかられて,結果的に今の私たちの豊かな生活が成り立っているのですよね。グリロボで加工できるのはスチロール板だけですが,この経験から現実社会のCAD/CAMでの生産を考えることができるとだいぶ見え方が違ってくることがわかります。
これからの教材開発がどんどん面白くなってきました。次回もまた報告します。